ミートソース+ホワイトソース+皮=ラザニア

12月11日

日曜日で、雪も降っていなくて、朝ゆっくりできてうれしい。

午前中、下の家のことをやった。

玄関に鶏用のくず米を先日、大曲の人が持ってきてくれて積んでくれているのをトリ小屋に運んだ。

このくず米、トリたちが大好きなんだよ、と彰。

トリたちも、米の好き嫌いがあって、白米はあまり好きじゃない、玄米の方が好きだけど、より好きなのはくず米。

米の粒が小さいし、他の草の種とかも入っていておいしいようだ。

あとは玄関も閉めてしまうので、家の中を見て、欲しいものをあれこれ持ってきた。

毛布や上着、マンガ(そのおこだわり俺にもくれよ)、本(キノコの本、「羊飼いの食卓」)私の小さいときのアルバムなど。

2階の窓が割れてそのままになっているので、あれこれ張ってふさいだ。

玄関の戸の前にも板を置いた。

それから家の前の雪かきを少しやった。

ほとんど雪降ってないのに、なぜこの家だけこんなにも雪が積もっているんだろう。

屋根の雪が落ちたのが、もう山になっている。

家に戻って、薪ストーブの煙突掃除をした。

煙突を掃除するために、薪ストーブを消さないといけないので、寒いときはそれがつらい。

今日はそんなに寒くないので良かった。

昼食の後は、お昼寝。

咲が布団をふわふわにかけて寝ていたので、私もその布団に入ったら、春も入ってきて、その後、秋までやってきた。

昨日、図書館のおはなし会で「てぶくろ」という絵本を見たのだけど、それと同じことになってる。

おじいさんが落とした手袋に、うさぎやいのしし、オオカミ、クマまでやってきて、みんなで手袋の中に入るって話。

最初は春と咲はしゃべっていて、秋は一人で動画見ながら、笑ってるしでうるさかったのだけど、そのうちみんなスウスウ寝てしまって、家の中がシーンとした。

日曜日の午後で、外は天気が悪くて、家の中にみんないるのに静かなこの感じが好き。

私も寝た。

彰がストーブに薪を入れる音で目が覚めた。

夕方、5人で家の裏を散歩した。

私も10月までは山の仕事で、11月はキノコ採りで、毎日5~6キロくらいは歩いていたのに、キノコが終わって、全く歩いてもいない。

急にそんなに運動しなくなって心配だけど、気分的には別に何ともない。

何もしない生活にあっという間に慣れてしまうものだ。

でもさすがに少し歩いたほうがいいだろうと思う。

私以外の人は、もともと全然運動しない人たちなので、みんな誘って強制的に散歩に行くことにしたのだ。

彰が「何時間行くの?」と不安そうに聞いている。そんな長時間行くつもりはないよ。

でもよくわかってる、気楽に行って、何時間もの散歩になることもあるから。

小雨が降っていたけど、歩いているうちに雪になった。

散歩には雨よりは雪の方がいい、濡れないから。

家の裏もまだうっすら雪が積もっているだけで、スタスタ歩ける。

空は曇って、雪が積もっていて、白黒の世界だ。

田ノ沢の堰堤まで行って、堰堤に登った。

私は、堰堤を反対側に降りて、沢を少し上ってみたかったけど、みんなに反対されたので、反対側にはいかなかった。

家に戻って、夕食の準備。

今日は、彰の誕生会。

本当は先週の日曜日だったのだけど、コロナが明けたのが土曜日で、まだみんな食欲もあまりないっていうのと、月曜日からそれぞれ学校や仕事が再開するので、気になって、誕生会の気分ではなかったので、今週に延期したのだ。

今日のメニューはラザニア、カボチャのサラダ、デザートにロールケーキの予定。

この前、広告で、紅玉さんのラザニアを見て、おいしそうだなあ、と話していた。

パーティ用の大きなラザニアで、5000円くらいする。

食べてみたいね、と言っていたのだけど、もしかして作れるかも、と思った。

ちょうど「昨日何食べた?」を読んでいて、それでもシロさんがクリスマスメニューにラザニアを作っていたので、それも読み直してみた。

シロさんはミートソースも凝っているし、ホワイトソースにほうれん草も入れている。

でもとにかく私もミートソースは作れるし、ホワイトソースも作れる。

ラザニアの生地は作ったことないけど、餃子の皮みたいなものじゃないかな。

それを組み合わせればいいのだから、多分できるだろう、ということで、作ってみることにした。

分担は、私がラザニア、秋がカボチャサラダ、春と咲がロールケーキ。

春と咲も、いいよ、と気楽に引き受けてくれたのだけど、作っているのを見ていて、ハラハラした。

卵は電動の泡立て器を使っているのに、全然泡立たなくて30分くらいやっているし、やっと泡立てが終わったら、粉を入れて、すごく練っているし、大丈夫なんだろうか。

秋はこの前、マイランチデーで一回サラダを作ったので慣れてる。

秋って料理も結構できそう。

レシピも見ずに適当に作るのが上手。

ラザニアの生地を作ろうとしたら、なんと材料に卵が必要だった。

うちは鶏がいるから、普段卵は買わない。

今は日が短くて、一番卵が少ない時期なので、今回珍しく卵を買った。

10個入りで110円だった。

安くてびっくりだ。

5個は先日のおでんに使った。

3個はロールケーキ用。

うちの卵が1個あったので、足して3個をサラダ用でもう秋がゆでてしまった。

買ってこようか、卵なしでやろうかと考えていたら、咲が「トリ小屋見てきてみたら」と言うので、見に行ってみた。

すると1個はあった。

足りない水分は牛乳を入れた。

でもまあまあうまくできた。

ラザニア自体もおいしくできた。

でもミートソースとホワイトソースをもっと固く作らないといけなかったかも。

トロっとしたものになってしまった。

でも味はおいしかった。

ケーキは作っている過程を見ているときは、これは無理かも、と思ったけど、なんか奇跡的にちゃんといい感じのロールケーキになった。

食べてみると、生地が固い。

固いっていうか、コシがあるっていうか。

でもこれはこれでおいしい。

作った二人も満足していた。

ろうそく立ててハッピバースディをうたった。

秋が、いよいよ還暦間近って感じだね、と言うので、気にしているんだから、そんなこと言わない方がいいよ、と私が言ったら、別に俺は悪い意味で言ったんじゃないよ、と言われた。

音楽が体に入ってくる

午後、秋が友達の家に遊びに行くので送って行ったとき、スマホで音楽を流していた。ヒゲダンとか優里とか。秋がふと、「あおいさんって音楽を流しているだけだよね」と言う。「オレたちは違うんだよなあ。音楽が体の中に入ってくるって感じなんだ」と言う。オレたちっていうのは、同年代の友達のことかな、彰のことも含まれているかな。いいなあ、と思う。そう、私は確かに音楽を流しているだけ。音楽って聴いても聴いても、体には入ってこない。好きな曲もないし、何回か聞くとすぐ飽きちゃう。音楽を楽しめる人、わかる人がうらやましい。

その秋だけど、最初は彰と一緒に、ビートルズとか、昔のロックやポップスを聞いていて、一年くらい前からはラップにはまって、ラップバトルをずっと聞いていて、自分でも作って歌ってみたりしていた。それが続いていたのだけど、つい最近、10日くらい前かな、音楽の授業で、3大テノールの歌を聞いて、大感激したらしく、それからずっと今度はオペラ?とか聞いている。彰が合唱部だったので、そういうときの発声はこうやって喉を開いて、とか秋に教えて、夕食の後に、二人で「アーアーアー」と発声練習をしている声が家中に響いて、とてもうるさい。ちょっと前に、秋が珍しく元気がなくて、学校から帰ってきて、一言もしゃべらない、なんて日があって、いつもの元気な秋が懐かしい、と思ったのだけど、ここまで元気だと今度はあの静かな日が懐かしい。春が「なんかすごいパワーだね」とつぶやいていた。

そういえば、午前中、彰と畑で大根を抜きながら話をしていて、彰が朝食の後、間木に用があって行ったら、Tさんがきれいな声で歌をうたいながら、植木の囲いをしていたそう。それで近づいて行って話を聞いたら、Tさんは少女のころからずっと合唱に憧れていて、でもここまでずっと合唱をやる機会がないままきたそう。ところが最近、村に合唱のサークルができて、プロのすごく良い先生が来てくれるようになって、その合唱サークルに入って、歌をうたえるようになって、今、すごく楽しい、という話だった。

合唱サークルは、実際、すごく盛り上がっているようだ。

今日、朝は、私は山にキノコを見に行った。ナメコが少しあったけど、そんなにたくさんはなかった。でも葉の落ちた山の中が今、すごく気持ちがいい。遠くまで見えて、というか、山の中から五里台の集落がすごく近くにずっと見えていて、すごい山の奥に入っているような気がしていたけど、すぐ近くまでしか入っていないんだな、と思った。ナメコは直売所に持って行くほどはなかった。Yさんが欲しいって言ってたから、明日持って行こう。

夕方、車のタイヤ交換をした。3人で行って、今日は春の車と乗用車を替えた。

春にも、自分でもできるようになったら、と言ったのだけど、タイヤを持つだけでも重くて大変、という感じで、とてもできる気がしない。まあ、働いているんだし、お金がもしあるなら、車屋さんに頼んで替えてもらってもいいかも。

家の前だと坂なので、ビューポイントでやった。東山がドーンと見える。この前、初めて東山に登ったので、急に興味をもってあれが登ったところかな、としげしげと眺めた。家からだと山の先っぽがちょっと見えるだけなのだ。

軽トラはまた後でやることにした。こんな遅くまでタイヤを替えなかったのは初めてかも。まだ雪マークは先。うれしい。おかげで楽をしている。

夕食は、トリの手羽元と大根のスープ、ムキタケを佃煮風に煮たもの、サツマイモを揚げて、塩を振ったもの。デザートに梨と柿とチョコレート。チョコレートが9粒しかなくて、悩んでいたら、彰が「オレは梨と柿でお腹がいっぱいになったから、一粒でいい」と言ってくれた。

昨日、下の家から何冊か本を持ってきたので、その中の堀辰雄の美しい村を読んだ。堀辰雄が大好きで、何回も読んでいる。文章がいい。それで、ああ、文章は体に入ってくる感じがするなあ、と思った。

雪はおいしいけど、寒くなる

今日は、彰は用事があって、朝から出かけた。
私はエサをやってから、家の前の雪かきをしていた。
今日あたりセンターの雪おろしじゃなかったのかなあ、と心配なので、チラチラお隣やその隣の方を見ながらやっている。
誰かいて、雪かきをしていれば、センターの雪下しではなかったな、と安心できるのだけど、道には誰の姿も見えない。
この前の雪下しが1月の末で、先週はまた結構降ったから、今日あたりあるだろうな、と思っていたのだ。
でも連絡がなかったのだからないのだろう。
でも私か彰が良く聞いていなかったとかそういうことないだろうか、と不安。
でもずっと見ていると、向こうにヨシタカさんらしき人影が見えたので、ああ、大丈夫だったようだ、とホッとした。
家の裏の雪かきもしたかったけど、春が起きて来るかもしれないので、家の前だけにしておいた。
しばらくすると、家の中から春の泣いている声がしてきたので、慌てて家に入った。
階段の上に座って、「あしがつめたい」と言って泣いている。
抱いて、ストーブの部屋に連れて行った。
前は、足や手が冷たい、という感覚がなかったようだけど、最近、冷たさを感じるようになったようだ。
春の朝食が終わるころ、ろくさんと佐藤君がやって来た。
今日は、佐藤君の借りる家のある部落の部落長に挨拶に行くことになっているのだ。
お茶を飲んで、少し話をしてから、2人で出かけて行った。
見送って外に出ると、晴れているので、春に「おそとであそぼう」と言って、暖かい上着とズボンをはかせて、手袋、帽子をかぶせて外に出た。
ところが外に出て、1分もしないうちに春が「あしがつめたい、あしがつめたい」と言い出したので、またすぐ家に入れた。
「おゆであたためる」と言うので、洗面器にお湯を入れて足をつけたら、しばらくして温まったらしい。
靴下をはいてまた外に出た。
春は靴下も薄いのだし、長靴も薄いのなので、足が冷たいのかな、と思い、ちょっとサイズは大きいけど、少しは暖かそうな長靴を探してきて、そっちをはかせた。
春はその辺で、雪をシャベルで掘って遊んでいて、その間に私は雪かきをした。鶏小屋の方もやりたいと思っていたので、春に「鶏小屋のほう、行こうか」と言うと、イヤがるので、「鶏小屋の方行って、雪にお砂糖かけて食べようか」と言うと、「うん」と言う。
家に入って、皿とスプーンと砂糖を持って来た。
鶏小屋に行く道は、雪の上なので、春をそこまで上げるのも大変だ。
春も怖がって、すべるすべる、と言うし。
小屋まで行く道も、一応踏んである道だけど、春だとモモくらいまで雪に埋まってしまう。
途中のところを雪を踏んで座れるようにして、そこで雪を皿に入れて、砂糖をかけて食べた。
雪はフワフワで、スッと口の中で溶けて、冷たい綿菓子を食べているような感じだ。
春も「おいしいねえ」とニコニコ食べていたけど、食べているうちに、なんだか天気が悪くなってきて、冷たい風がビューと吹いて、春の唇が青くなってきたので、雪かきはあきらめて家に入った。
家に入ってしばらくすると、本格的に吹雪いてきた。
しばらくすると、ろくさんたちが「前が見えない」と言いながら戻ってきた。
残念なことに部落長さんは、出かけていていなかったそうだ。
なぜだろう、約束していたわけではなかったのかな。
お昼何か食べる?と聞くと、ろくさんが「オレんちも教えておきたいから、これからオレの家に行って、何かパンでも買って食べるよ」と言うので、いいなあ、私も菓子パン食べたいな、などと思いながら、ろくさんの家に移動する二人を見送った。
それで春といっしょにレーズン入りのホットケーキを作って食べた。
本当は、今日はいぬっこ祭りに行こうかな、と考えていた。
彰が増田まで車で行って、そこに車を止めているはずなので、佐藤君が帰る時に、その車のところまで乗せて行ってもらって、いぬっこを見て、彰を乗せて帰って来ようか、と思っていた。
でも外を見ると、すごい吹雪になっているのでやめた。
こんな吹雪の中では、春はきっと一分で、「おうちかえろう」と言い出して、とても彰が帰って来るまで待っていることはできないだろう。
1人だったら、行って、どこかで時間つぶしているけど。
鶏にエサをやってから、家の前の雪かきをした。
さっきしたところだけど、また結構積もっている。
夕食は、何か温かいものが食べたいなあ、と探したら、もらいもののフグ雑炊の素があたったので、それに玄米ご飯を入れて食べた。
食べていると、彰も帰って来た。
佐藤君がせっかく来たのに、部落長に会えなかった話をして、気落ちしているかな、と思い、彰に電話してもらった。
特に気落ちはしていないようだった。
ろくさんの家でしばらく話をして、横手の本屋さんに寄ってから帰った、と言っていた。

雪かきと味噌作り

ndasuka2006-02-11

今日は、味噌作りをしようと決めていた日。
しかし雪がすごく降っていて、どこもかもくっついている。
昨日、あんなにどかした家の裏ももう屋根とくっついてしまって台所は真っ暗。そして鶏小屋も屋根の上の雪が落ちてきて、真っ暗になっている。
味噌もやるけど、まずは朝食の前に雪をとりあえずどかせるところはどかした。
雪は重いし、まだ物置もくっついているし、家の前の窓ガラスも危なそう、と思うととても間に合わない気がしてあせる。
彰は、昨日注文しておいたので、糀屋さんに糀を取りに行った。
8キロ分。
12キロの米を持っていけば、糀と取り替えてくれる、という話だったので、この前もらった玄米があったので、それを精米して持って行ったのだけど、ちょっと黒い米が混ざっていたので、米と取り替えるのはダメで、お金を払ってきた。
まあ当たり前だと思う。
みんな米を持って行って、糀と替えてもらっているようだけど、それで糀屋さんは成り立つのかいつも不思議なのだ。
多分、昔はそれでよかったのだと思う。
今はもうそれでは大変なので、お金で欲しいのだけど、昔からの習慣があるので、糀屋さんの方で、お客さんにそういう風に言えないまま続いているのでは、と思われる。
雪かきは適当なところで、あきらめて、家に入って、朝食を食べると、味噌作りを始めた。
まず道具を用意した。
大きなボール、大豆をすくうザル、ミンサー、味噌を入れるビニール袋と樽など。
作ったことがあるから、その辺がわかるけど、最初の時は、道具をそろえるだけでも大変だった。
まず大きなボールに塩と糀を入れてよく混ぜる。
このボールはまた使いたいので、塩と混ぜた糀はビニール袋に入れておいた。
それから煮た大豆をザルですくって、ミンサ−に入れて、つぶしていく。
春がミンサ−を自分で回す回す、とうるさいので、やらせたけど、春の力だけでは回らないので、いっしょに回した。
私が回すなら座ったまま、手だけ動かせばいいけど、春は手が短いので、ハンドルを回すのといっしょに自分の体ごと動かすので大変そうだ。
ハアハア言いながらやっている。
つぶした豆を、糀と混ぜて、ボール状にして、樽の中に入れていく。
味噌作りで一番大変なのが、豆をつぶすところで、それがこのミンサーがあるとあっという間なので、豆を煮る方が間に合わない。
全体の3分の1は昨日煮てしまったのだけど、大鍋が一つしかないし、薪ストーブの上にそんなに鍋が何個も乗るわけじゃないので、今、残りを煮ている最中なのだ。
次の3分の1は、昼を食べてから、再開することにする。
昼は、味噌用に煮た大豆を少し使って、スープを作って、パンといっしょに食べた。
2時から残りの3分の1をやった。
残りの豆は間に合わないので、圧力鍋で何回かに分けて煮てしまうことにする。
その間に、鶏エサと雪かきをやった。
先に彰が鶏エサをやって、私はその間、春と遊んでいた。
ずっと同じ部屋にいて、つまらないので、2階に行ってみよう、と春を誘って、おもちゃの車を手に持って、運転しているつもりで、ブーと出かけた。
まず布団のある部屋に行って、寝転んで、それから隣の部屋でポンポンはねて、それから本のある部屋に行って、本を借りて、また階段を下りて下の部屋に行った。
持って来た本を読んだら、春がまた2階に遊びに行こう、と言うので、また行って、同じことをした。
そうしているうちに、彰がエサから戻ってきたので、交代して、私が雪かきに外に出た。
まずまた落ちてきた鶏小屋の雪をどかして、家の前の雪をどかした。
今もすごく降っている。
1時間くらいやって家に入ると、豆が全部煮えていたので、残りの味噌を作ってしまった。
7時頃に全部終わった。
豆が全部煮てあれば、もっともっと早く終わったな。
夕食を食べようと思ったけど、ご飯がない。
薪ストーブがずっと豆に占領されていたので、炊けなかったのだ。
スパゲティをゆでて、サバ缶、白菜、ニンニクでソースを作って食べた。
結構おいしかった。
でも今、私が一番食べたいものは肉。
なぜか肉がとても食べたい。
夜、春が広告のイチゴの写真を切り抜いて、と持って来たので、自分用にはステーキの写真を切り抜いてそれをじっと眺めて過ごした。

良い情報

午前中は、彰は「大切な順番」のコカリナ録り。
といっても、コカリナは及川さんが吹くものなので、及川さんに来てもらった。
下の部屋は暗いし、薪ストーブはそろそろ詰まってきたらしく、煙が出るので、2階に石油ストーブを持って行って、そこで待っていた。
私も2階でお茶を飲みながら新聞を読んでいた。
及川さんが来ても、しばらくあれこれ話をしていた。
及川さんが去年、選挙の不在者投票の立会いのバイトをした時の話を聞いた。
一日いるだけで、お金がもらえるのでありがたいのだけど、何しろヒマなので大変、ということだ。
他に何人かいるから、2〜3時間は話をしたりしてつぶせるけど、10時間も話すことはさすがにない。
投票に来る人も一時間に1人くらいだし。
でも話した事のない人と話ができて良かった、とも言っていた。
そのバイトは、広報に載っていて、私も、いいなあ、やりたいな、と思ったので、彰に言ってみたら、「何のためにやるの?」と言われてガックリきたのを良く覚えている。
何のためって、お金のために決まってるじゃないか。
結局やらなかった。
そろそろレコーディングが始まりそうなので、私は外に出た。
一応、音が入るとイヤなので、家の前の雪かきはしないで、と言われているので、家の裏の雪かきをした。
良い天気で、暖かくていいけど、雪がベッタリスコップについて大変。
しょっちゅう手でこすり落とさないといけない。
それでもずいぶん広く開けることができたから、これで台所も少し明るくなるだろう。
ところでやっていると、消えていたはずの薪ストーブから煙がモクモクと出て来た。
及川さんが帰ったらしく、彰がやってきたので、「薪ストーブ完全に消して、煙突掃除しようって言っていたのに、どうしてつけるの?」と文句を言った。
「消えかけているのを見たら、つい習慣で、消してはいけない、と慌てて、木を足してしまった」と言っていた。
今、入れた木はすぐ外に出して、完全に消えるまでは、外に雪かきを2人でした。
昼頃には、煙が出なくなったので、煙突を外した。
中に煤がたくさん溜まっていた。
夕方は、屋根の雪が家の前に落ちたのを、道に運んだ。
暖かくて道の雪が解けてしまっているので、スノーダンプで運ぶのが難しい。
雪をばらまいて、道を作りながら、道の反対側に運んでいたら、ろくさんが通りかかって、「これからロータリーが来るから、こっち側に積んでおけば、吹き飛ばしてくれるぞ」と良い情報を教えてくれた。
それでやっていたら、ユキオさんも通りかかって、同じことを教えてくれた。
この情報はとても重要だ。
いつも教えてもらえればいいけど。
暖かくて雪がずっしりと重くなっていて、運ぶのが大変だ。
これなら気温が低くて、サラサラの軽い雪を運んだ時の方がよかったかも、と思えてくる。

たまには1人で考えてみる

最近、どうも気持ちがパッとしない。
多分、妊娠のせいでもあるんだろうけど(ないかもしれない)、いつも頭がボーとしているような感じですっきりしない。
それに比べて、彰が今、音楽や、これからの農業や、マンガを描いたり、と色々張り切っているので、なんだか自分が置いてきぼりにされたような気持ちがして、つまらない。
こういう時は、ちょっと1人になって、よく考えてみるといいなあ、と思って、雪かきも気になるけれど、それはまた明日やることにして、今日は彰に言って、1人でぶらりと出かけた。
どこか1人でコーヒーでも飲みながら、あれこれ物思いに耽るというようなことができればいいのだけど、この辺りってなかなかそういう場所はないよなあ。
都会ならそういう場所ってたくさんあるけど。
結局横手のドーナツ屋さんまで行った。
春を送って行くののついでに出かけた。
出た時は、雪がすごくて、目の前が真っ白で、こんな日に出たのは失敗だったかな、と思ったけれど、途中からは雪がやんできた。
まず増田の図書館で本を借りた。
1人でしみじみ読める本がいいなあ、と思ったけれど、都合良くそういう本が見つかるものでもない。
でも読みたい本は何冊かあった。
三崎亜紀の「となり町戦争」、大江健三郎の「憂い顔の童子」、雅姫さん(横手出身の人らしい)の旅の話を集めたものなど。
考えてみれば、こうやって1人で出かけるのって初めてかも。
配達のついでに図書館に寄るとか、一人でちょっと裏山に登るとか、そういうことはあるけど。
ドーナツ屋さんは、チョコレート系のドーナツのセールをやっていて、お客さんが途切れなく来ていた。
暖かいところで、のんびりしようと思って来たのだけど、残念なことに店内はあまり暖房が効いてなくて寒かった。
店の中で食べている人は、みんなコートまでしっかり着込んでいる。
窓際の席に座ったので、そのうち日が差してきて、それで少し暖かくなった。
チョコファッションとポンデリングとマフィンを食べて、カフェオレを飲んだ。
食べながら、「となり町戦争」を読んだ。
この本が出るちょっと前に、私もちょっと怖い戦争の話を思いついて、途中まで書いてみたことがある。
女の人が、ある日、新聞の死亡欄で自分の父親の死を見つけて、びっくりする、という話。
葬式に行こうとしたら、夫に、こんな時代に1人死んだくらいで葬式をやるわけないじゃないか、と言われる。
そんな感じの話なので、「となり町戦争」が出た時に、発想的にちょっと似ているかも、と思って興味を持っていたのだ。
読んでみると、確かにおもしろかった。
今の時代の戦争って本当にこういう感じで始まるのかもなあ、と思ったし、あるいはもうすでに私たちだって、知らないうちに戦争に加担して、誰かを殺しているのかもしれない、とも思う。
半分くらい読んで、それから他の本もパラパラ見てみたり、やって来る客を眺めたり、あれこれ考えたりした。
私が思うに、女の人っていうのは、わりと現実的な日常のあれこれをこなしながら、無心に生きていくことができるものだと思う。
男の人っていうのは、それ以外にもっと何かが必要で、やっぱりお金だったり、名声だったりするのかな、わりと欲張りでなかなか満足しないものだ。
まあ、もちろん男女に関係なく、個人的な違いもあるだろうし、こういう違いも本来のもの、というより社会的に作られたものなのかもしれない。
私は特に、将来への希望や願望というのが薄くて、ただ毎日生きている、というだけの方だと思う。
彰の方は、いつも、オレには何がむいているのか、とか、オレは何をすべきなのか、とか悩んでいて、大変そうだなあ、と気の毒に思ったり、おもしろく思ったりして見ている。
私の方が気楽に生きられて良いという時が多いけど、でもこういう希望のない状態でいると、だんだん気持ちが停滞してきて、動かなくなって、さび付いたようになってくることがある。
そういう時は、たまには深くあれこれ考えてみた方がいいんだろう。
それで、私のやりたいことって何だろう、と考えてみた。
でも今はなんだか何もやりたいことが思い浮かばなかった。
自分のためにやりたいこともないし、かといって彰と違って世の中を良くしていくために何かやりたい、という気持ちもおきない。
なんだか自分の人生なんてどうでもいい、意味のないものだ、という気がするし、そういう時に、世の中や他人のことを思いやる気持ちは持てないものだ。
人から認められたい、という虚栄心を彰は、自分の中の悪い気持ち、と思っているようだけど、そういう気持ちと、人のために何かがしてあげたい、という気持ちはわりと同じようなところから出てくるんじゃないかな。
私のように人から認められたい、という気持ちもなければ、人を認める気持ちもないよりはマシだと思う。
そんな私でも、やっぱり1人きりでは生きていけないだろう、と思う。
社会となるだけ関わらず楽にしていたい、と思ってはいても、いざ1人きりになってしまったら、ほんの少しのつながりでいいから、何か人とかかわりたい、と熱望するに違いない。
人にとって、他人って何なのかなあ。
なんてことをぼんやり考えながら、ドーナツ屋は寒いので、外に出て、サティの中を歩いたり、イオンスーパーセンターの方に行ったりした。
でもそろそろ春を迎えに行かないといけない時間だ。
1人ののんびりした時間が終わってしまうのが惜しいけど、仕方ない。
家の方に帰って行くと、横手では晴れて、道路の雪も全部解けていたのに、十文字辺りから道が真っ白なのでびっくりした。
家に帰って、彰に聞くと、今日は一日ずっと雪だったそうだ。
彰は、新しくレコーディングした曲を今日は怒涛の勢いで、パソコンにダウンロードしたそうで、お互い充実した日になってよかった。
明後日辺り、味噌を作る予定なので、昨日の夜から大豆を水につけている。
それで呉汁というものを作ってみた。
彰はおばあちゃんがたまに作ってくれて食べていた、というので、彰に聞きながら作った。
カツオで出しを取った汁に大根、人参、ジャガイモ、白菜など野菜を入れて、そこにミキサーで粗めに砕いた大豆を入れて、沸騰させて味噌で味をつける。
身体も温まるしおいしかった。